佐藤 右志
420mm×420mm
ケント紙にポスターカラー
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わたしの作風は、あるモチーフを模様のように繰り返し描くことで祈りを込める2次元の機織りのようなものです。この作品はツバメと四葉のクローバー2つのモチーフを組み合わせて2つを清々しい青空と合わせて描きました。両方とも古くから幸せや平和のシンボルとされてきました。つばめは外敵が近づかないような、人の出入りの多い明るく風通しの良い安全な環境の場所に巣を作ることから、とても縁起が良いとされてもいます。また、四葉のクローバーも良縁に恵まれ夢や願いが現実になるとの言い伝えもあります。この春、世界中がコロナ禍に飲み込まれ、ステイホームを余儀なくされたことで各々の家で過ごす時間が増えた中、住まいの大切さに改めて思い至る人が増えたと思います。愛する人と過ごす、仕事をする、休養する、すべての土台である家が、つばめの巣のように安全で明るく心地よい場所であってほしい、そして、そんな場所だからこそ、家にいながらも良縁につながることができる、家にいたとしても自由に空を飛ぶことができる、そんな思いや願いを込めて作品を描きました。
<作者からのメッセージ>