top of page

蹴り上げ弁天




moturu

額装別 297×210mm(A4サイズ)

和紙にインクボールペン・ゲルインクボールペン・カラーペン


***


【制作エピソード】

この作品は、江ノ島の弁財天がモデルになっています。


仕事も絵もうまくいかず落ち込んでいた時、

「海に行きなよ!」という友人の何気ない一言で

江ノ島へ訪れたのがきっかけでした。


参拝し、柔和で優美な弁財天像を

見た瞬間、私の中で、まさに作品のような

インスピレーションを受けました。


感情や調子の波も、凪や飛沫、荒波など

海と同じように変化があります。

けれど永遠にその状態が続くわけではない、型に

縛られすぎてはいけないと諭してくれたようでした。


「柔よく剛を制す」ように、あらためて自分の

ニュートラルを保つことの大切さに気づけた、

思い入れのある作品です。



【作品の込めた思い】

絵画や音楽、舞台など芸術活動は生きる上で

「必須」ではないかもしれません。

でも、間違いなく、生きる上で人を豊かにする

エッセンスだと信じています。


その分野を司る弁財天と、固定された世界・価値観を

打破する姿勢「蹴り」を組み合わせて表現しました。

「豊かさを壊して、さらなる豊かさへ」がテーマです。


作品名の「蹴り上げ」は、

一歩「踏み出す」という言葉を「蹴り出す」へ、

勢いを増して私なりにアレンジしたかったのです。


ニュアンスの違いはあれど、物事を動かしたいと

思う気持ちは同じだと思います。


従来の当たり前が、あらためて問われている

現代渦中だからこそ、何かに挑戦したり飛び込む、

「壊す」勇気の後押しができたら嬉しいです。



【こだわった点】

大好きな浮世絵のようなタッチを意識しました。


インクの強弱・太さ細さが滲みやすく、温かさと

懐かしさを纏う和紙を選んだ点もこだわりです。


水飛沫や細かすぎる着物の柄模様、

パッと目が覚めるような色彩などにも

注目していただけると嬉しいです。


<作者からのメッセージ>






 
 
 

Comments


bottom of page