genn kaneko
額縁 530×415
作品 410×318 (F6)
和紙 墨汁
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色々な画材、手法で描いていますが、和紙に墨で描く時間は二年ほど前から長くなりました。
色々な絵を描いていく中で、具象と抽象を自由に行き来する方法を探していたのだと思います。
何も考えずに描く事は無に近づく事です。
僕は散歩の後、何も考えずに描きます。
何も考えないとは難しい事なので歩いている間に、なるべく多くの事を考えます。
すると頭が視覚に頼りはじめ、景色に静けさを見つけ、思考が中断します。
その感覚で満たされてきたら帰って描き始めます。
すると数日後、客観的に見ても良い絵があるのです。
それとは違い、具象を描く時間は考えながら描きます。
修正も出来ますし、感情があっても良いと思います。そして、その方がよい場合もあります。
この絵の描き方は違います。
何もない、説明のつかない時間、空間へ向かう過程の断片です。
そのような場所、どこにも無い場所で描いたように思います。なので絵は無題です。
<作者からのメッセージ>
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