あべ みずほ
227×158mm SMサイズ
キャンバスにアクリル絵の具
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<Il Pleut…>
Il pleut
Il pleut
Il pleut
Il le verse sans hésiter.
Il pleut
Il pleut
Il pleut
Je le reçois sans hésiter.
雨が降る。
雨が降る。
雨が降る。
ためらいなく降り注ぎ、
雨が降る。
雨が降る。
雨が降る。
ためらいなく享受する。
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想いがあって絵を描いています。
il pleut... il pleut... il pleut...
雨の降る情景を連想するのもいいし。
『雨の庭(Debussy)』が頭の中に鳴り出す、っていうのも素敵。
『雨の音が空虚な心をいっぱいに埋めつくす・・(幸田 露伴 / 観画談)』と
文学に馳せるのも。
雨というのは実は比喩で、
降り注いでいるのは、才能。
降り注いでいるのは、愛情。
降り注いでいるのは、イデア。
...なのかもって感じたりするのも。
なぜかわからないけど、キッカケみたいなものを感じる、とか。
ただただ見た目の青さにみとれるのもいい。
表面の凹凸を触ってみると目には見えない感触がある、
絵の具と、下地材に使ったマテリアルの匂いを体感する。
目に見えることを前提とした絵画だからこそ。
私がまだ少女の時「みずほちゃん、お絵かきに間違いってあれへんねんで。」とは、
今はなきアトリエの通称「男の先生」が繰り返し繰り返し言ってくれていたこと。
さて、この作品もそろそろ旅に出そうとしていますが、私自身がこの作品を
生身で感じると、とても幸せ感があるのです。・・・後ろ髪をすこーしひかれつつ。
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この作品は、F15号、F10号、F6号と、様々なサイズで少しずつ色目や表現を変え、
何度も制作しています。
その度に違う雨が降るのです。
この作品に対して、世界的なマリンバ奏者の吉岡孝悦氏によって
独自のインスピレーションをもって曲を作ってくださいました。
作品とマリンバのコラボコンサートがこの4月に開催予定でしたが、
ウィルスの影響で断念をいたしましたが、改めて開催の準備を進めています。
↓ご参考:開催中止となったコラボコンサートのPR動画です。
Il Pleutの開始位置秒数を指定したURLです。
色と、音と、人と、季節と、気配と、時と空間と何もかも障壁を超え、自由に感じていただきたいと思います。
<作者からのメッセージ>
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