小堺 勝 F6 410mm x 318mm
木製パネルにアクリル絵の具にペン(表面に艶出しの表面処理)
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この作品は「泡絵」シリーズの一つの作品で、モチーフはカラスアゲハ。世の中に浮かぶカラスアゲハを描いたもの。特殊な絵の具を使用し、見る場所によって色が少し変化する。泡絵シリーズの作品のテーマは生命の「一瞬の輝き」泡が流れの中で消えていき、消えていきながらも形作られることで、生命の儚さと力強さの両方を表現している。儚さと力強さの両極端な二つを表すことで、補色のようにお互いが際立たせている。私が生きていく中で、根幹にあるコンセプトは「セルフイメージ」。セルフイメージとは人は人が見たイメージによって存在が証明されることである。UMAや歴史上の偉人のように誰かが''いた''と言えばそれは存在することでもあるし、逆に''いなかった''として本来存在するものが存在しなくなることである。この''セルフイメージ''をもとに、大学の卒業制作では和紙で生物の''殻''を制作した。それは''生物の存在の名残を予想させるもの''がコンセプトの作品である。その後、そのコンセプトを絵画に落とし込み、生物の存在と非存在が危ういものとして''泡''で生物を描くようになったものが今回の泡絵シリーズ作品である。
<作者からのメッセージ>
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